投稿日:2023年3月9日 最終更新日:2023年3月9日 記事制作:kojo
肖像写真の撮影には、人物を美しく表現するための技術や知識が必要です。シュミレーターは、人工的に写真を撮る空間を作り出すことができます。写真家の感性やセンスを再現する練習ができる空間です。素敵な写真を残すためにできることはたくさんあります。
西洋絵画のジャンルの中の肖像画
日本で開催される芸術の展覧会では、さまざまな楽しみ方があります。私が好きなのは肖像画です。人物がフレームいっぱいに描かれていて、それはまるで時間を超えてその人と対面しているかのように感じます。写真がなかった時代、自分の姿を絵の具を使って定着させることはとても価値のあるものでした。権力者は評判のいい絵師をお抱えし、自分のことを描かせました。見た目、出来上がりから感じる描かれた人の内面が背景や表情で表現されています。
これからの肖像映像
例えば自分のイラストや写真をAIに読み込んでそれを絵画にすることができるようになりました。写真は現実的すぎるので、抽象的なものに需要があるようです。最近のNFTブームによって、PFP(プロフィール・ピクチャー)のことで、さまざまなイラストが作られています。Twitterブルーにサブスク契約すると、プロフィール写真に登録できて6角形で表示させることができます。
写真、イラスト、ジェネラティブ(機械的に作られた)イラスト、AI生成されたイラスト、フォトコラージュなどが挙げられます。自ら作成し、選択して自らのブランディングをしていきます。
一度手放した自分を表現する画像を人の手で変化させて、たくさんのアイデアの中から一つを選ぶ感覚です。もしかしたらその画像分析もAIにしてもらい、その映像の印象を検証してから使用を決めることになるかもしれません。
写真家が持つべき専門知識と技術
ライティングが及ぼす心理的作用や構図、背景とのバランスなど技術と経験で創り出します。背景と人物配置が決まれば、細かく体の向きを調整するか、バランスのいい位置にカメラを移動するかします。人物の性格を的確に判断して、気持ちのいい言葉や反対に嫌がる言葉もかけながら写真を撮り進めます。人物写真、肖像写真はその人をしっかりと写し込む写真です。
シュミレーターが再現できない写真家のセンスと感性
シュミレーターで再現できるのはライティングの部分だけです。表情は会話で生まれます。相手のことをよく理解できるような話術が必要です。緊張も表情です。人は同調しようとしますから、笑顔で接すれば笑顔になります。日々の人間力は重要です。パートナーとの関係や親子関係や会社での人間関係など、全てが作用し人には伝わります。いい人でいることが、いい表情を作ると信じています。
そのレベルの話を自身を持ってするためにも、ライティングの自信は持っておきたいものの一つ。被写体の雰囲気でライティングを変えられて、アレンジできると会話も弾みます。そういった意味ではシュミレーターの利用は便利です。
set.a.light 3DFor Photographers


本格的な画像撮影のシュミレーションが可能です。実際に3D空間にバックスクリーンを配置して、モデルを配置。カメラ位置を決めたら、照明機材を設置します。それぞれのライトの強さを調整して撮りたい写真を撮影します。そしてその写真が気に入れば、その撮影状況を記録できます。

Jpeg画像で記録できるのですが、各ストロボの出力や位置、機材の位置やモデルの位置などを記録して、共有できます。例えば事前にお客様に撮影シチュエーションをおそらせすることも可能になるのです。
肖像写真の魅力を引き出す写真家とのコラボレーション
撮られる側と撮る側の魂のぶつかり合いから、生まれるのがいい写真です。しっかりと打ち合わせをしてどんな写真が欲しいのかを打ち合わせをして写真を撮るべきです。また、客観的なカメラマンの意見で内面を再現する写真にも価値があります。被写体の思いを再現する写真と、いい写真は違うことを理解しておきましょう。じっくりと時間を撮って、撮影します。
写真家の存在がもたらすクオリティの差異
写真家という人間性がプラスされなければ、それはただの物質的写真です。写真家の撮りたい、撮れる写真を映像で見たり、文章で確認したりしてから、写真家を選ぶのは難しいです。だからこそ、お抱え絵師的なカメラマンが必要なのです。どこでも、出張撮影してくれる、そんな写真家です。そんな写真家になりたいなら、シュミレーションソフトを使って腕を磨き、それを記録しておくといいのです。クライアントに説明もできます。set a light 3Dの公式サイトはこちらからご覧いただけます。


本当に、ちょっとアングルや感情が変わっただけで写真は変化します。写真家がやるべきことは撮影環境づくりと表情とボディバランスの調整です。環境はライティング、表情は話術です。好きな音楽をかけながら、好きな趣味の話をする。不得意なことの話もしながら、快と不快の間で表情を狙います。思いっきり表情を変えてもらって戻っていくまでの間にベストショットがあるのです。業務用のストロボはチャージタイムが必要なので連写はできないものが多いです。スタジオタイプの電源で、出力を下げると連射できるものはありましたが、やはり高価でした。